産業看護師は、一般企業などで働く看護師のことです。夜勤もなく休日もしっかりとれるので、人気の職場です。そんな競争率の高い産業看護師になるには、看護師資格以外にどんなスキルや資格を持っていると有利でしょうか?
まず、看護師資格を持っていても、臨床経験が3年以上などの条件が付いてくる場合が多いです。看護師としての経験を積んでいるほうが会社では即戦力になるため、採用されやすいということです。また、合わせて保健師の免許も持っているといいでしょう。それは、産業看護師の仕事内容が主に、社員の健康管理や保健相談にメンタルケアを行うことだからです。保健師以外にも、カウンセラーや衛生管理者などの資格も勤務先によっては重宝されます。ただ、工場など怪我の可能性が高い職場などでは、看護師を積極的に求める傾向にあります。他にも基本的なパソコンスキルを持っていると有利です。ほぼデスクワークが中心になるので、ワードやエクセルを使える程度の知識があれば、最初から教えなくて済むので、アピールポイントになります。
産業看護師をはじめて、もっとキャリアアップしたいと考えたときに取得できるのが、登録産業看護師の資格です。この資格を取得すると、日本産業衛生学会産業看護部会の登録看護師になれます。この資格を取得するには、産業看護師として2年以上の実務経験があり、第一級衛生管理者を取得しなければなりません。そして、産業看護講座Nコースと産業看護講座基礎コースの専門教育課程を修了して、産業看護師として登録申請をします。試験などはなく、教育課程の証明ができることで産業看護師として登録されるのが特徴です。